IT実践

DNSガードでフィルタリングが効かないのを運用でなんとかする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

GIGAスクール構想が始まり5年が経過し、GIGAスクール構想の2ndステージである「NEXT GIGA」が始まっています。

児童生徒のICTスキルもそれなりに向上しているのですが、特に下記のような分野は児童生徒間で瞬く間に情報共有されてP2Pのように広がっていきます。

  • フィルタリング突破方法
  • ゲームができるサイト
  • SNSのようにコミュニケーション利用できるサイト
  • 端末の設定変更方法

個人的には「NEXT GIGA」は情報モラル80%で良いと感じています。

情報モラルが徹底されればフィルタリングなどは不要なのですが、現状はフィルタリング+監視が必要と、残念な状況です。

フィルタリング用のアプリ「Soliton DNS Guard(DNSガード)」には大きな抜け道があり(ここではその方法は説明しませんが…)、導入して1年目にはほとんどの学校で知れ渡り、活用している児童生徒が多く見受けられました。

試験的にLinuxでSquidを起動させ、DNSサーバーを構築し、ホワイトリストのみを接続可能にする公開DNSサーバーのテストなどもやってみましたが、需要がなく、また運用・メンテも大変そうなので撤収しました。

起動時のパスワード入力など、運用でなんとかしていく方針の自治体が多いようですが、先生方の負担を減らすためにもフィルタリングは精度の高いものが使えるようになると良いですね。

余談ですが、教育現場に携わっていらっしゃる多くの方はこのご時世、性善説で物事を考えざるを得ません。
対して海千山千の私は性悪説で物事を考えがちです。

「ハッキングの方法、手口を知ることが安全な対策につながる」というセキュリティの基本にならい試してみたところ、上述のiPadのフィルタリング対策は簡単に突破できてしまいました。

 

 

 

 

関連記事